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プレイしたノベルゲームの自己満感想ブログ

大正メビウスライン 感想

久々にがっつり感想を書きたいくらいはまった作品でした。シナリオの評判がいいからとあまり前情報を得ずに購入したのですが想像以上の萌えっぷりにやられてしまった...大正が舞台で、死霊が見える青年が色々なこと巻き込まれていくって感じのシナリオなんですがその内容がどのルートも濃くて違った面白さにBLとしての萌えも詰まっている内容でした。攻略順は勘で時雨→舘林→千家→ミサキ(ラスト固定)の順で行ったのですが割とシナリオが真相に近づいていく系列だったと思います。

以下ネタバレなので畳みます。

 

 時雨

出会いの場面の印象から頑固で融通きかなさそうな人だと思いましたが集団をまとめてる者としての責任感と真面目さからきている感じで、信頼した相手には惜しみなく優しさと情の厚さを見せてくれる人な所が良かったです。千家に刺された京一郎を過保護すぎるくらい心配する場面からひしひしと伝わりました。しかしまさかそっちまで手伝う展開にBLゲームだったことを思い出した。時雨はかなり壮絶な過去を持っているけどそれを感じさせない明るさと強さを持っているのが凄いんですよね。立場上そうでないといけないんだろうし。だから京一郎にだけ甘える姿を見ているとよかったね...って気持ちにさせられます。頭領と役人な関係性も良いのですが、桃木村エンドのほのぼの感が好きです。攻略キャラの中で一番年が近く互いに飾った感じのない2人という感じでほのぼの感もあり二つともハッピーエンドなので安心して楽しめました。

 

舘林

強そうな見た目とは裏腹に優しすぎる故自分に厳しくて心配になるというか...シナリオ展開は熱くて面白かったです。このルートの京一郎は乙女になるのに驚きました。「あの人が好きだ」と自覚してから積極的すぎるアピールしたりドキドキして赤面したり可愛いけどルートによってこんなに性格変わるのかと驚いた。死別バッドが悲しすぎて強烈でした。あのCGはつらいしラストのやり取りずるい。グッドエンドは幸せそうでよかったけど舘林は心が脆いから京一郎は絶対先に死ねないよなあとか思ってしまった。

 

千家

全ルート中一番衝撃を受けたシナリオでした。そもそも千家に科せられた運命が壮大すぎるのでどう転んでも辛いエンディングにしかならないんですよね。この手のキャラはだいたい苦手なんですけど千家だけは嫌いになれない憎めない。彼側の死霊を使うべきという主張の熱意とか愛ではなくとも京一郎がじわじわ惹かれていく描写がうまいし、千家を救えるのは京一郎しかいないというのがこれが天命というやつなんだと思い知らされる。このルートでは冷血なタイプになってしまうんで個人的には明るく笑顔の可愛い京一郎が好みだからしんどかった。軍人となり千家の計画を進めていくラストは無事に生きているという点ではグッドエンドなのかもしれないけれど今後二人が背負う辛さは計り知れない。二人で黄泉の道で戦うエンドは死してやっと解放された印象を受けるのである意味一番幸せなのかと思いました。ラストでの千家の柔らかい笑顔が余計そう思わせるんですよね。千家の腕を自分の一部にするラストはぞっとした。この二人はどんな形であれ一緒でないといけないんだね。この時のミサキの気持ちを考えると辛い...もう一方のラストは京一郎を失ってしまいそうになることに対して千家が怒りをあらわにしているのが印象的でした。普段から好きとか言わなかったりするタイプのキャラのこういう場面を見ると愛を感じることができるんで好きです。ラストは狂気っぽさが出ていたけど千家が京一郎のことを大切に思っていることが伝わってきた。シナリオは引き込まれるしいい意味で千家の印象も変わったけど辛すぎてこのルートに関しては再プレイするのが怖いです。

ミサキ

京一郎のピンチの時にはいつだって駆けつけてくれるので最初から謎めいた人だと思っていたらまさか神様だと...敵味方関係なく皆で力を合わせて立ち向かうって展開大好きなんでグランドエンドはテンション上がりました。不思議な作品名だなと思ってたらその意味もここで回収された。

このルートの京一郎は割と甘えたさんでしたが共通ルートの何にも染まってない彼そのままの姿という印象を受けました。千家や時雨ルートの時は相手を引っ張るしっかり者で甘えさせてあげるタイプだったので子供っぽくなる姿が可愛いです。まあミサキが京一郎にはだだ甘なので仕方ないね。そしてミサキの独占欲が想像以上に強くてびっくり。常に「京は俺のものだ」みたいなこと言ってるし。昔から守っていたんだから親みたいな気持ちもありそう。千家ルートとは違うベクトルでこの二人は共にあるべきなのだなあと思わされラストにふさわしいシナリオでした。

 

最初はテキストのくどさや、難しい漢字が多く使われているのもあり慣れませんでしたが読み進めるうちにはまりあっという間にコンプしてしまいました。京一郎は優しくて決めたことにはまっすぐで、好きな人にしっかりと「自分を大切にして!」と怒ったり言うことははっきり言って良い方向に導くことのできる凄く強い子でした。これは彼氏の皆さん惚れますわ。どのルートでもかなり雰囲気が変わるのですが京一郎の持つ根幹の良さは失われていないのが凄いです。

一番好きなルートは時雨ですね。正直最初はあまり気になってなかったんですけど二人のやり取りの可愛さに終始頬がゆるみっぱなしで、頭領としての格好良さと強さを持ちながら京一郎には甘えたさんなギャップにやられました。そして千家はこれまで苦手なタイプのキャラという思い込みを見事に壊してくれました。ただ冷酷な人かと思えばキスできたのを思い出して嬉しそうにしたり、最初の次点でああしておきながらベッドの中で大切に抱きしめていたりするなんて...好きだけど辛すぎる部分も多くはっきり「好き」な話とも言い切れない。だけど忘れられない話となりました。

シナリオの面白さとBLとしての萌えのバランスが絶妙で、どのカップリングでも好きになれたBLゲームは初めてでした。こんな素敵な作品に出会えて本当に良かったです。

 

OZMAFIA!!-vivace-